【東京】日米両政府は19日、水域の土砂しゅんせつを目的とした那覇港湾施設(那覇軍港)の一部土地・水域を共同使用することで合意した。土砂しゅんせつが行われる場所は提供区域外の水域で、長年しゅんせつが行われず水深が浅くなっているという。防衛省は、軍港を出入りする米艦艇を含む、船舶の安全な航行を確保するのが目的だと説明した。那覇軍港の固定化にはつながらないとしている。
軍港内で共同使用が行われるのは軍港内の土地4万7千平方メートル、水域約1万2千平方メートル。
共同使用場所では作業場や資材、しゅんせつ土砂を置く場所として使用する。
米軍提供水域内では、これまで米側が自らしゅんせつ作業を行っていた。
一方、金武町の金武ブルービーチ訓練場では提供施設となっている進入路の一部でルートを見直す。既存道路のカーブを緩やかにするのが目的で、これに伴い土地1500平方メートルが3月31日に返還され、翌日には1200平方メートルが米側に提供される。