那覇軍港の安全航行確保で海底土砂除去へ 「固定化につながらず」と防衛省


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那覇軍港=2020年8月20日

 【東京】日米両政府は19日、水域の土砂しゅんせつを目的とした那覇港湾施設(那覇軍港)の一部土地・水域を共同使用することで合意した。土砂しゅんせつが行われる場所は提供区域外の水域で、長年しゅんせつが行われず水深が浅くなっているという。防衛省は、軍港を出入りする米艦艇を含む、船舶の安全な航行を確保するのが目的だと説明した。那覇軍港の固定化にはつながらないとしている。

 軍港内で共同使用が行われるのは軍港内の土地4万7千平方メートル、水域約1万2千平方メートル。

 共同使用場所では作業場や資材、しゅんせつ土砂を置く場所として使用する。

 米軍提供水域内では、これまで米側が自らしゅんせつ作業を行っていた。

 一方、金武町の金武ブルービーチ訓練場では提供施設となっている進入路の一部でルートを見直す。既存道路のカーブを緩やかにするのが目的で、これに伴い土地1500平方メートルが3月31日に返還され、翌日には1200平方メートルが米側に提供される。