「節約し高校生活楽しんで」 伊江中3年生 金城さんが金銭授業


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3年生を対象にした伊江村型就業意識向上支援事業「マネープラン講座」で講師を務めた金城幸人さん=10日、伊江村立伊江中学校視聴覚室

 【伊江】伊江村立伊江中学校(玉城学校長)で10日、3年生を対象に金銭教育講演会を実施した。伊江村型就業意識向上支援事業「マネープラン講座」の一環。高校や大学進学に関わる支出や生活費などを考え、お金の大切さや親への感謝なども含め、経済的な自立に向けた意識づくりにつなげることが狙い。講師は伊江中46期生で同村教育委員会の金城幸人さんが務めた。

 金城さんは「高1の家庭科の授業で『家計簿のつけ方』を学び、家計簿をつけ始めた。親からの仕送りに感謝し、お金の大切さを実感したという。以来、20年間家計簿をつけ続け、節約を心掛けて35歳の時、マイホームを建てた」と話した。

 また「総菜などは割引の時間を狙い、ポークや卵など安く売っているお店を回り買い込む。今必要なものだけを買う」など、高校時代に身に付けた「親に負担を掛けない節約術」として、エピソードを交え伝授した。

 高校生活で大切なこととして(1)親友をつくる(2)学業をおろそかにしない(3)部活動を楽しむ(4)基本的な生活習慣を身につける(5)将来の夢を描く(6)お金を大切に―の六つを挙げた。

 生徒を代表して友寄桜香さんは「高校でも親への感謝を忘れず、お金を大事に使いたい。あと少しで親元を離れるが今日の講座はとても参考になった」とお礼を述べた。

 (知念光江通信員)