本格メキシコ料理、多彩に ベジタリアン・ヴィーガンメニューも用意 バガブンド(石垣市)<うちなー味まーい25>


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豚オレンジ煮と島カボチャのサルサのタコス(手前、税抜き450円)と煮豆と島産キャベツ炒め煮のトスターダ(同450円)

 石垣市の市街地を東西に走るゆいロードから、北に少し入ったところにある「バガブンド」。木のドアを開けると漂う、落ち着いた異国情緒のある雰囲気が、オーナーの川上史生さん(42)の提供する本格メキシコ料理の味を引き立てる。

 岐阜県出身で、大学時代のアルバイトでメキシコ料理に魅了された川上さん。スペイン語も分からず飛び込んだメキシコで本場のレシピを学び、その後も国内各地のメキシコ料理店で腕を振るった。

 メキシコ時代に石垣出身の人に出会った縁をきっかけに訪れた石垣島。「メキシコの港湾都市ベラクルスと同じにおいを感じ」て、2008年8月にオープンした。店の看板商品であるタコスやトスターダ、ブリトー、ケサディージャなどに使用するトルティーヤは、メキシコから原材料を取り寄せ作るこだわりようだ。前菜やアラカルトメニューも豊富で、クラフトビールやテキーラなどもそろえる。ベジタリアン・ヴィーガンメニューも用意している。

 店名はスペイン語で「放浪者」。各地を転々とした自身の経歴を重ねて名付けた店名だ。川上さんは「(放浪するように)お客さんにもふらっと気軽に立ち寄ってほしい」と話した。

 ランチが正午~午後3時、ディナーが午後6時~同11時(現在緊急事態宣言中のため変更あり)。日、月曜日定休(火曜日はディナーのみ)。石垣市大川188。(電話)0980(83)9278。
 (大嶺雅俊)

オーナーの川上史生さん(左)とスタッフの小竹直人さん=18日、石垣市大川のバガブンド