残り1分で逆転、読谷が初戦突破 長崎に20-19 九州高校新人ラグビー


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 ラグビーの第43回全九州高校新人大会第2日は21日、大分県の湯布院スポーツセンターグラウンドで行われ、1回戦に臨んだ県1位の読谷は長崎南山(長崎2位)との接戦を20―19で制した。

 2回戦は22日午後1時10分から高鍋(宮崎1位)と対戦し、勝てば同校初の全国選抜(3月、埼玉県)への出場権を獲得する。

 4点を追う読谷。時間は残り1分を切った。長崎南山にペナルティーが吹かれ、敵陣インゴール手前のモールからプレーが再開。中央でFWが突進を繰り返し、前進していく。FW陣を統率する副主将のナンバー8福山夏樹が振り返る。「自分たちで取り切るつもりで、押し込んでいった」

 その圧力に対し、相手の防御網が中央に収縮した瞬間だった。SH上地裕希がラックから素早く右サイドへ展開。ボールを受けた主将のSO島袋世良が守備のギャップに飛び込み逆転トライを挙げた。コンバージョンキックは外れたが、その瞬間にノーサイドの笛が響き、選手とベンチが歓喜に沸いた。ハーフタイムに「バックスにボールを出すタイミングを(選手間で)統一しなさい」と最後のワンプレーを想定した指示を出していた久場良文監督。興奮気味に「かなりうれしいです」と声を弾ませた。

 次戦に勝てば県勢2度目、読谷としては初の全国選抜出場という快挙となる。福山は「緊張すると思うが、目先の相手を倒すことに集中したい」と気合を入れた。


▽1回戦
読 谷
20―19(10―19,10―0)
長崎南山