西武・上間、フォームや直球の速さ磨き飛躍へ 1軍定着に闘志と手応え


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投内連係で投球する西武の上間永遠=8日、宮崎県日南市の南郷スタジアム(ジャン松元撮影)

 独立リーグを経て、プロ入りした上間永遠(20)=古蔵中―大分・柳ケ浦高出、徳島インディゴソックス=が飛躍に向けて動き出している。 (大城三太)

 1年目の昨季を振り返り「思ったより(実戦で)多く投げられた。投球自体も成長したと感じた」と手応えを語る。中でも直球の平均球速が143キロとなり、3キロほど伸ばしたことが大きな収穫だ。

 昨年のキャンプは2軍中心のB班スタートだったが、今年は1軍主体のA班で始動。「考えることや言うことも含め、みんなレベルが高い」と刺激を受けている。周囲に積極的に助言を求め「自分のものにしている」と溶け込んでいる様子だ。「フォームや投球感覚を良くしていきたい。直球の速さ、精度を上げていく。そうしないとバッターも低めの球を振ってくれない」と目標を見据える。

 自身を「決してがむしゃらに投げるというタイプではない」と断言する。打者に合わせ「力を入れたり、抜いたりして組み立てていくのがスタイル」と冷静な配球が大事な要素と考えている。「がむしゃら」は否定するが勝負師の一面も。打者と対戦して「どんな球でどう抑えるか。それが楽しくて投げている」と強い気持ちが成長を支える原動力となっている。「今年は1軍の舞台で1試合でも多く投げられるようにしたい。子どもたちに覚えてもらえるような選手になりたい」と開幕に向け、静かに闘志を燃やしている。