コロナワクチン一斉接種 沖縄の離島は6市町村が希望 副反応に不安も


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 新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、小規模離島では高齢者と同時に住民全体への一斉接種の実施に向けて、県が国と協議する方針を示している。医療体制が脆弱(ぜいじゃく)なことや、高齢者への接種後にワクチンが余る可能性があることが理由。県内の離島地域では、高齢者だけでなく住民全体への一斉接種を希望する自治体もある。

 本紙のアンケート調査によると、伊平屋村、伊是名村、粟国村、南大東村、石垣市、竹富町の6市町村が一斉接種を「希望する」と回答した。「希望しない」と答えたのは伊江村、渡嘉敷村、渡名喜村、宮古島市の4市村。久米島町は「状況に応じて検討」、座間味村は「現時点で一斉接種の予定はない」、北大東村は「可能であれば希望したい」、与那国町は「検討する必要はある」と回答した。多良間村は無回答だった。

 多くの離島自治体が副反応への対応に不安や課題を感じており、「症状が改善されない場合にはドクターヘリによる搬送も予想される」(粟国村)、「搬送の必要がある人が大勢出てしまうと対応しきれないのでは」(北大東村)などと、不安視している。