リーグ制覇へ向け、気を吐くのは、オリックスの比嘉幹貴(38)=コザ高―国際武道大出=だ。昨季はシーズン途中に左太ももを痛め一時離脱。20試合に登板し、勝敗は付かず9ホールド、防御率0.71だった。 (上江洲真梨子)
「個人的にも、チーム的にもすごく残念な1年だった」と振り返るように、チームは2年連続リーグ最下位、6年連続のBクラスと低迷にあえぐ。
上位浮上の鍵を握るのが比嘉ら救援陣だ。チーム防御率はリーグ3位だが、六回以降に限定するとリーグワーストと課題が残る。中継ぎでの起用が多い比嘉にとっても、試合の流れを変えるような投球が期待されている。
今季から加入し、キャンプに合流した能見篤史兼任コーチ(41)について「実績もあり、40歳を超えても長く現役で活躍している。とにかく走り、丁寧にキャッチボールしている。しっかり学びたい」と先輩にも学びながら調整を続ける。
けがで離脱し、約3カ月間出場できなかった昨季を振り返り「1年間戦い抜く体をしっかりとつくっていく。去年のような思いはしたくない」と投球はもちろん、体幹や筋力トレーニングを中心にキャンプで汗を流す。今季は「チームの優勝が目標。そのために、自分が登板する時はしっかりと抑えて勝利に貢献する」。一つ一つ着実に勝利を積み上げていく。