全国造園コンクール佳作 中部農林高造園科3年生 実習作品部門で県内初受賞


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全国造園デザインコンクールで佳作を受賞した生徒ら=16日、うるま市田場の中部農林高校

 【うるま】中部農林高校造園科3年生9人がこのほど、第47回全国造園デザインコンクール(主催・日本造園建設業協会)の実習作品部門で佳作を受賞した。「個性の融合」というテーマで施工・出品した庭園が評価され、生徒らは「うれしい」と口をそろえた。同校の受賞は33年ぶりで、同部門での受賞は県内初。

 同大会は造園のデザイン力と製図技術の向上を図ることが目的。高校生の部には437点が出品され、うち実習作品は23点の応募があった。9人は庭造りのセオリーにはとらわれず、自分たちが満足できるデザインを追求した。

佳作を受賞した庭園。敷石の配置や木の角度などにこだわり、設計された=16日、うるま市田場の中部農林高校

 ツツジ、ツワブキ、アジサイなど開花時期が異なる木や花を配置し、年中楽しめるように工夫した。敷石も産地や色が違う石を使い、味わいを出した。

 天願智靖教諭によると、出場校のレベルが高く、入賞するのが難しい大会だという。今月初旬、主催団体のホームページで発表があり、佳作受賞を知った。天願教諭は「まさか入賞すると思っていなかった。びっくりした」と驚いた様子だった。

 今回庭園として整備した場所は元々、資材置き場だった。授業で培ってきた造園技術を駆使し、この場所を生まれ変わらせようと、2カ月かけ少しずつ取り組んできた。