中日・又吉「便利屋に」意気込む8年目、中継ぎに懸ける


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
おととし、昨年の分を巻き返そうと自らを追い込む中日の又吉克樹(球団提供)

 「いい意味でも悪い意味でも便利屋に」。中日の又吉克樹(西原高―岡山・環太平洋大―四国アイランドリーグ香川)は、つなぎ役としてチームを支えるポジションにあることを明確にし、今季に向かう。入団8年目。先発登板もこなしてきた右横手投げは「きつい場面でカバーできる選手になりたい」と勝利につなげる継投で巻き返しを狙う。 (謝花史哲)

 出場機会は昨年まで2年連続で30試合に満たず。昨年は先発がなく全て中継ぎだった。さらにけがで途中離脱するなど「(コロナで)試合数が少ない中、チームに迷惑を掛けてしまった」と反省を口にする。

 ただリハビリ後は一度もけがに不安はなく、昨季後半のAクラスが懸かる試合で7連投し打者を抑え込めたことは「一つ一つやってきたことは間違っていなかった」と自信になった。

 今季のキャンプでは昨年途中から変えた投球フォームを体になじませる作業が続く。強い球が投げられるよう少しずつの修正を加え「いいところを取って固めていきたい」と投げ込む。アドバイスをもらっているというチェンジアップも磨いている。

 13日の横浜DeNAとの練習試合では八回にマウンドに上がり、打者4人中3人を凡打で仕留めた。変化球を効果的に使い「イメージ通りの球が投げられた」とまずまずの様子。昨年のような離脱は「中継ぎのポジションを失う」と緊張感も持ちつつ「もう一度50試合、最低でも40試合以上投げられるようにしたい」と開幕1軍入りを目指す。

プロ野球沖縄キャンプの特集ページはこちら
https://ryukyushimpo.jp/special/okinawa-camp2021.html