3月で30歳を迎えるJ2ジェフ千葉の田口泰士(小禄中―流通経大柏高出)の挑戦に終わりはない。全国高校選手権で優勝し、卒業後にJ1名古屋に加入。J1で通算175試合、日本代表で3試合に出場するなど数々の戦績を誇る。円熟期を迎えつつあるようにも映るが「まだまだ満足できない。もっとやれる。もう一花咲かせたい」と意欲は衰えない。
昨年、本気でJ1昇格を目指すクラブの姿勢を感じ、千葉への移籍を決意した。成績は31試合で2ゴール4アシスト。精神的支柱としてもチームを引っ張ったが、14位にとどまった。
試合終了間際の失点など「勝負所で耐えきれない弱さがあった」と振り返る。チームメートへの声掛けで、リーグ中盤から終盤にかけて改善はしたが「個人としてもチームとしても何一つ満足していない」と悔しいシーズンに終わった。
目標は昨季の個人成績を上回り、今季こそJ1昇格に導くことだ。「チームに何が必要なのかを常に考えてプレーする。積み重ねをしっかりやって、挑戦の1年にしたい」と新たなシーズンに臨む。
沖縄キャンプは非公開となり寂しいスタートとなったが、FC琉球との対戦を楽しみに「沖縄の皆さんに元気を届けられるような試合をしていきたい」と活躍を期す。
(古川峻)
<田口略歴>
たぐち・たいし 1991年3月16日生まれ。176センチ、71キロ。那覇市出身。2009年にJ1名古屋に加入後、18年にJ1磐田に移籍。20年からJ2千葉でプレーしている。
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