地産地消で賢い消費 八重瀬町で親子農業体験 徳元さんが講師、身近な野菜を親子45人学ぶ 


社会
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徳元佳代子さん(左端)の講話を熱心に聞く子どもたち=21日、八重瀬町安里のりゅうちゃんファーム

 【八重瀬】人や社会、環境に配慮した物やサービスを選んで購入する行動を促す「エシカル消費」を実践するきっかけにしてもらおうと「畑で学ぼう消費者教育☆親子農業体験 in りゅうちゃんファーム」が21日、八重瀬町安里で開かれた。沖縄・九州エリア初の野菜ソムリエ上級プロ、徳元佳代子さんが講師を務め、親子14組45人が参加した。身近な野菜の特性、地産地消などを踏まえた賢い買い物の仕方を学んだ。

 「畑で学ぼう―」は県消費者教育コーディネート事業の一環で、琉球新報八重瀬販売店会と琉球新報開発が合同で企画・運営した。

 前半は徳元さんがニンジンやタマネギ、キャベツ、レタスなどの実物を示し、野菜の“仲間”の見分け方を質問形式で解説した。

 徳元さんは「形の良しあしにかかわらず栄養価は変わらない。農家は自分の子どものように育てている」と述べ、日ごろ何げなく口にしている食物に込められた農家の手間暇と愛情を伝えた。

 後半は昨年11月に植え付けたジャガイモ、タマネギ、ニンジンの手入れに汗を流した。那覇市小禄の平良さん一家は親子4人で参加。一真(いっしん)さん(8)=那覇市立小禄小2年、真乙(まお)さん(7)=同1年=の兄弟は父・真一さん(44)、母・真寿美さん(43)と畑に向かい「雑草を抜くのが大変だった」と話しつつも、楽しそうに取り組んでいた。兄弟2人は「農家さんは毎日大変なことをしている。これからは苦手な物も残さず食べたい」と口をそろえた。