ドローンで離島間物流 西表―鳩間で実証実験 沖縄セルラーとブルー・オーシャン沖縄


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沖縄セルラー電話とブルー・オーシャン沖縄が実施した悪天候でのドローン輸送=2020年12月21日、西表島上原港(沖縄セルラー電話提供)

 沖縄セルラー電話(那覇市、湯浅英雄社長)と情報通信技術(ICT)コンサルティングなどのブルー・オーシャン沖縄(同、岩見学社長)はこのほど、竹富町と連携し、小型無人機(ドローン)を活用して、一般用医薬品を西表島上原港から鳩間島鳩間港(約6・8キロ)まで輸送する実証実験を行った。

 悪天候で船が欠航した際などに物流が滞る離島の課題解決に向け、実証実験は強風・波浪注意報が発令され定期船が欠航した昨年12月21日に実施された。強風雨天時でのドローンによる輸送は、国内初という。

 同実証実験は、2020年度「竹富町におけるドローンを活用した物資輸送実証事業」の一環で実施し、プロドローン(愛知県)の協力で開発した自動飛行するドローンを活用した。沖縄セルラー電話とブルー・オーシャン沖縄は、実験の結果を踏まえ、21年度以降、同町内でドローンの機体整備や操縦できる人材の養成も検討している。

 24日、沖縄セルラー電話営業本部の桑門龍樹課長やブルー・オーシャン沖縄SI事業部エグゼクティブアドバイザーの飯國祐二氏らが琉球新報社を訪れ、「ドローンで町を活性化していきたい」と意気込んだ。20年度3回目の実証実験を、3月1日に予定している。