【国頭】国頭村議会の金城利光議長らは25日、嘉手納町の沖縄防衛局と那覇市の外務省沖縄事務所を訪れ、米軍機低空飛行への抗議意見書を手渡した。意見書では住宅や学校、病院などの民間地と、やんばる国立公園上空での米軍機飛行訓練禁止などを求める。
意見書は19日の臨時会で全会一致で可決した。やんばる国立公園内の世界自然遺産登録の早期実現と環境保全への全面協力や、日米地位協定の抜本的見直しも求めている。
沖縄防衛局で対応した竹内芳寿次長は、米側に沖合での飛行などを求めていることを強調し、「現地レベルだけでなく防衛本省も米側に要請している。引き続き強く求めていきたい」と説明した。
外務省沖縄事務所で対応した官澤治郎副所長は「訓練は日米安保条約の目的達成のために重要という認識があるが、県民や地元の周辺住民の負担が最小限となるよう米側に働き掛けたい」などと応じた。