採用「予定と違う」7割 求人おきなわ調査 今春学卒、11年以降最悪


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 求人おきなわ(山城正文社長)は26日、2021年春に卒業する学生の採用活動について、県内企業に行った内定状況調査の結果を発表した。新型コロナウイルスの影響で「当初の予定通りには進まなかった」と答えた企業が前年比23・4ポイント増の70・0%に上り、同調査が始まった2011年以降で最悪だった。

 求人おきなわ雇用推進事業部の伊計紫穂次長は「新型コロナの影響が顕著に表れる結果だった。前年までの売り手市場が、買い手市場にシフトしている変化も見られた」と分析した。

 企業が予定した採用人数に対する充足度では、「計画より減少」が51・7%の最多だったが、予定通り採用数を確保できたという企業も48・3%あった。それぞれ約半数を占め、二極化の傾向も見られた。

 予定通りに採用数を確保できた企業では、ウェブ面接の活用や、オンラインによる自社PRなど、環境の変化に合った取り組みが奏功したという。

 伊計次長は「新型コロナの感染拡大で、これまでの採用活動の在り方が激変した。これからはオンラインでの取り組みが必要となってくる」と指摘した。