慶良間・渡嘉敷島周辺でまた低空飛行 米軍機か 【27日早朝】


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渡嘉敷港沖上空を低空飛行する大型機=27日午前7時ごろ、渡嘉敷村の渡嘉敷港

【渡嘉敷】慶良間諸島周辺で27日、午前6時から7時ごろまで約1時間、軍用機とみられる大型機が低空飛行している様子が確認された。慶良間諸島周辺では昨年から今年にかけて、米軍機による低空飛行の目撃が相次いでおり、県議会なども低空飛行の即時飛行中止を求める抗議決議を可決している。

 渡嘉敷島では午前6時ごろから大型機の騒音が集落内に鳴り響いた。機体は日の出の午前7時ごろ、渡嘉敷港の東方海上を低空飛行し、沖縄島方面へ向かった。目撃者によると、付近にある無人島・城島(標高110メートル)と同じぐらいの高さで飛んでいたように見えたという。

 住民によると、渡嘉敷村周辺ではこれまで週に3回の頻度で大型機が低空飛行しているという。

 渡嘉敷村に住む古波蔵利範さん(83)は「戦時中の米軍機の襲来を思い出す。昨年から低空飛行を何度も目撃しているので、まるで沖縄戦のようだ。米軍と日本政府は沖縄県民をばかにしているのではないか。夜間訓練は非常に危険だ。国は何とかしてほしい」と憤った。(米田英明通信員)