【特集】FC琉球、進撃へ闘志 28日にジュビロと開幕戦 樋口体制、真価発揮へ


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上里一将に体を入れてボールをキープする赤嶺真吾(中央)=24日、南城市玉城の南城市陸上競技場

 サッカーJ2のFC琉球が28日に今季開幕戦を迎える。参入3年目の最初のゲームは28日午後3時から、ジュビロ磐田との対戦。就任3年目となる樋口靖洋監督自身が「区切りの年」と語るように、これまで積み上げてきた成果が試される。

 今季は赤嶺真吾らベテランを含め10人を補強。移籍などで出たメンバーは少なく、昨年までのパスをつないで攻める攻撃的サッカーを継続しながら31人で戦い抜く。

 スローガンは「FORWARD 琉球進撃」。目標のJ1昇格県内の上位2チームを目指す。

2021シーズンのFC琉球の選手ら(c)FC RYUKYU
パス練習をこなす知念哲矢(右)と上原慎也

樋口体制、真価発揮へ

 樋口監督は今季、昇格への条件として勝ち点80を掲げ、失点数も昨季の61から40まで減らすことを目指す。昨季は14勝20敗8分けの勝ち点50で16位。目標まで遠い数字に見えるが、昨季終盤には十分な手応えを残していた。その成果を継続していく。

 昨季は開幕の第1節のみを行い、リーグが一時中断した。6月末の再開へ急ピッチでチームをつくり直したこともあり、第9節まで勝利なしと低調な滑りだしだった。けが人やコロナ感染者が出るなど、過密日程での人繰りに苦労した。 それでも大量失点癖や守備の仕方などを修正していき、リーグ終盤にはテンポ良いパスから相手守備を崩す攻撃的サッカーが体現できていた。

 12月の第41節の勝利で順位は一時、14位まで浮上。総得点はリーグ6位の58得点と高い攻撃力を示した。 今季は前季の27人から31人に増員して戦う。1月20日の練習初日、選手らは意気揚々とした表情だった。その後も高い士気を保ち、開幕に向けて順調に仕上げている様子だ。

素早いパスを送る上原牧人
軽快なボールコントロールを見せる中川風希