あの世の正月に家族で墓前に 各地で十六日祭 コロナで例年と違う光景も


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
先祖が眠る墓に手を合わせる座波嘉春さん(左)の家族=27日、石垣市石垣

 【八重山、宮古】グソー(後生=あの世)の正月とされる「十六日祭」が旧暦1月16日の27日、八重山、宮古など各地で行われた。墓前にごちそうを並べ、家族や親族と親族を出迎えた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、分散して墓前に訪れたり、滞在時間を短くしたりと、例年とは違った光景も見られた。

 石垣島内に住む子どもや孫たちと19人で墓に訪れた座波嘉春さん(60)は「この状況だからいつもは手を合わせた後もゆっくりするが、今日は早く切り上げる」と話した。

 昨年母が亡くなって初めての十六日祭に「こんなに来てくれて喜んでいると思う」と手を合わせ、「家族の健康第一を願った」と笑顔を見せた。

十六日祭で墓前で先祖に手を合わせる家族=27日午前、宮古島市平良