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テニスの第57回全日本学生室内選手権最終日は25日、大阪府の江坂テニスセンター新館で行われ、決勝に進出した筑波大の我那覇真子(沖縄尚学高出)・阿部宏美組が2―1で慶大の永田杏里・平田歩組を破り、優勝した。
我那覇・阿部組は1回戦から準決勝まで3試合連続のストレート勝ちで決勝進出。永田・平田組に第1セットを4―6で奪われたが、第2セットを6―2で取り返し、10点先取で決するマッチタイブレークで10―4と一気に突き放し勝利をつかんだ。
このほか、早大の下地奈緒(沖尚高出)・前田優歩組は準々決勝で敗退した。
攻めの姿勢「壁」破る
放ったサーブが相手の足元へと食い込み、高めに跳ねた。難しいリターンとなり、ネットに引っかけさせた。最終セットまでもつれたダブルス決勝。我那覇真子が会心の強打で決勝点を挙げ、永田・平田組を下した。3年生でつかんだ初の学生個人タイトル。「正直優勝できると思っていなかった」と感無量の様子だった。
決勝は第1セットを奪われるなど終始、押され気味。第1シードのつわもの相手にミスを抑えるよう集中し、耐えた守勢の中でポイントを積み重ねた。粘ってセットを取り返し、10ポイントマッチタイブレークの3セット目は「スタートダッシュを失敗すると流れを持っていかれる」とペアの阿部宏美と出足を意識。攻めの姿勢にシフトし、連続得点で勝負強さを発揮した。
これまでなかなか結果が残せず壁にぶつかっていた。今大会、強化してきたサーブが勝利につながり、ようやく成長を感じられた。球速が上がり、サービスエースを奪う場面も多かった。一転して決勝は不調だったというが、最後は大事なところで決めた。
主将を務める3年生。次年度は学生最後の年になる。夏にインカレ、10月には2連覇が懸かる団体の選手権がある。「テニス人生でラストを迎える。主将として日本一に導くためにも全力を出し切る。沖縄からの応援も改めて実感した。恩返しするためにも頑張りたい」と決意を新たに、チームを引っ張り制覇を目指す。