ソフトバンク 東浜、7月凱旋登板誓う


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ブルペンでシャドウピッチングするソフトバンクの東浜巨=10日、宮崎市生目の杜運動公園

 先発ローテーションの柱として、大車輪の活躍を見せたソフトバンクの東浜巨(30)=沖縄尚学高―亜細亜大出。昨季はコロナ禍で開幕が延期になり、難しい調整を迫られた中、開幕投手として好投。プロ8年目で初の大役を全うした。「難しいシーズンだったが、年間を通じて投げきることができた。いつも以上に良くできた」と振り返った。

 3年ぶりのリーグ優勝にも関わる10月のロッテとの首位攻防戦は、負ければ首位陥落という正念場で8回3安打1失点の好投。「とにかくチームが勝てるよう一球一球投げ抜いた。あの試合でチームが引き締まった」というように、そこからチームは12連勝で優勝へ突き進んだ。

 クライマックスシリーズ第2戦の先発後に右肩不調で、日本シリーズは登録を外れた。悔しい幕切れとなったが「投げたいという思いはもちろんあったが、今となってはぎりぎりの判断だった」と今季に向けては正しい決断だったと言い聞かせるように語る。新型コロナウイルス感染で、スタートこそ出遅れたが「体調も良く右腕も順調」とブルペンで感覚を確かめる。

 7月には沖縄での公式戦も控える。東浜にとっては2019年の西武戦以来、3年ぶり2度目の地元での登板機会となる。「生のユニホームの姿をなかなか見られないと思うので、第一線で活躍している姿を見てもらいたい」。地元で待つファンとの再会を誓い、最後の仕上げにかかる。

(上江洲真梨子)

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