コラソン・三村が現役を引退 ファミリアを前に感謝の涙


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琉球コラソン―トヨタ紡織九州 後半、左サイドからシュートを決める琉球の三村裕幸=2月28日、八重瀬町の東風平運動公園体育館(大城直也撮影)

 チーム在籍5年。左サイドのポイントゲッターとしてチームを引っ張った31歳の三村裕幸が最終戦を終え、現役を引退した。後半11分に相手GKがはじいたボールを捕球し得点。27分にも左サイドから決め、通算得点を189点に伸ばし、選手生活を終えた。

 ドイツのリーグから2016年にトライアウトで入団。昨年での引退も考えたが、周囲の応援であと1年と奮起した。しかし両膝のけがが深刻化。「使ってもらうからにはと思うが、パフォーマンスの悪さに責任も感じた」と決意した。

 加入後、敗戦が悔しく一人泣いたことがあった。そして2度目はこの日の引退セレモニー。ファミリアの前で感謝の涙となった。「コラソンの心は雑草魂。絶対に強いチームに勝とうと。ファミリアの声援も他にはないもの。ここでやれたのは本当にいい経験になった」と最後は晴れやかに笑った。