【糸満】糸満市西崎の西崎小学校(大湾悟校長)はこのほど、「いじめゼロ」を目指して、児童ら自らが考えたシナリオでいじめ防止動画を制作した。児童朝会の時間を使いこのほど、全学年全クラスで視聴した。
動画では「友達にあいさつをされた時」「友達が物を落とした時」「困った友達をみつけた時」などに対して、思いやりのある対応とそうでない対応をした場合が交互に流れ、比較できるよう工夫した。
動画の放送後、同校では「学校を幸せにしていじめをなくそう」と新たに「幸せいっぱい大作戦」を始めた。帰りの会で「あっちむいてホイをする」「1日1問クイズをする」「クラス全員と話す」など、学校にいる時間が幸せだと思えることを各クラスで決め、約2週間実践した。取り組みができた日は玄関近くに掲示された幸せのコップにハートのカードを貼っていった。
どちらも児童らの計画委員会を中心に行われたが、生活・体育委員会にも動画の出演者として、また放送委員会は撮影、掲示委員会が幸せいっぱい大作戦の掲示物作成など各委員会も取り組みに参加した。
計画委員会副委員長の安里夏目さん(12)は「クラスや学校の雰囲気がとても良くなった。みんなで楽しみながら、いじめ防止につながっていると思う」と話した。 (中原貴子通信員)