宜野湾市道11号、28日全線開通 41年かけ整備完了へ


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28日から供用開始予定の宜野湾市の市道宜野湾11号=2日、同市神山付近

 【宜野湾】宜野湾市の松川正則市長は2月26日に開会した市議会3月定例会で施政方針を述べ、市道宜野湾11号の全線供用を3月28日に開始すると公表した。道路整備事業の開始から一時休止を挟み、41年を経て整備が完了する。米軍普天間飛行場の閉鎖・返還を訴えるため訪米することも表明した。

 市道は全長約3500メートルで上原から佐真下をつなぎ、国道330号の渋滞緩和が期待されている。1979年度に事業が着手されたが、上原から宜野湾の約2キロ区間が軍用地で返還に伴う地権者との調整が進まず、事業は90年度から休止していたが2014年度に事業を再開した。昨年12月までに全地権者と用地買収で合意し、2月中で整備作業が終了する。

 松川市長は施政方針で、普天間飛行場の返還について「政府と県は対立を続け、返還合意の原点である危険性除去と基地負担軽減は置き去りにしたまま、解決に向けた道筋は依然として不透明な状況が続いている」と指摘した。市によると、松川市長の訪米はコロナ禍の状況を見ながら秋ごろを予定するという。