「フィリピン税関に送金」と8回来店…両替所が説得、詐欺被害防ぐ 県警が感謝状


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松崎賀充生活安全部長(右)から感謝状を受け取った島袋美海さん(中央)=2日、那覇市泉崎の県警本部

 沖縄県警生活安全部は2日、SNSなどを介し、恋愛感情などを利用して金をだまし取る詐欺被害を未然に防いだとして、北中城村のイオンモール沖縄ライカム内にある外貨両替観光案内所ティスコジャパンの従業員島袋美海さん(42)に感謝状を贈呈した。島袋さんは「人をだまして大切なお金を奪うのは許せない。これからも被害防止に協力していきたい」と話した。

 島袋さんは昨年6月にも同様の被害を未然に防ぎ、感謝状を贈呈された。県警によると、今年1月、「フィリピンの税関宛てに送金したい」などと希望する女性客に対し、詐欺の疑いを説明し、県警に相談するよう説得した。女性客は8回にわたり来店し、送金を希望したが、島袋さんが丁寧に説明し、被害の未然防止に貢献した。

 松崎賀充生活安全部長は「会社の講習や教養で詐欺の手口に気付き、お客さんの説得に当たったことは誰にでもできることではない。2回も詐欺被害を未然に防いだことは大変素晴らしい」と謝意を述べた。