沖縄観光飲食業の会を発足へ 沖縄県内56店 窮状伝え支援求める


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 観光客の利用が多い県内の飲食店56店舗が、新たに「沖縄観光飲食業の会」を立ち上げることが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で観光産業が大きな打撃を受ける中、収束後の観光客の受け皿を維持することを目的に、行政に支援を要請していく。

 旅行会社の協力会に加盟している店舗を対象に、入会する店舗を1日まで募った。観光施設内にある店舗や、戦跡付近のみやげ店内の飲食店、団体観光客や修学旅行の受け入れを中心としている飲食店など、56店舗が集まった。

 発起人で、琉球料理店「味と踊りの竜宮城うらしま」(那覇市久米)の与儀哲治代表は「観光施設内の飲食店も緊急事態宣言の影響が大きいが、元々閉店時間が早く、時短要請の協力金対象外の店舗もある。世間的に『飲食店は協力金をもらっているから大丈夫』という見方が多く、実態が伝わっていない部分がある」と窮状を訴えた。

 その上で「沖縄観光が戻ってきた時に、観光客を受け入れる店舗がなくなってしまう」と話し、行政に支援を要請していくとした。