石垣牛を全国区に 流通協議会設立 30団体結束


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石垣牛の首都圏での販路拡大を目的に発足した石垣牛流通協議会の役員ら=4日、東京都千代田区の都道府県会館

 【東京】新型コロナウイルスの影響で需要が低迷する石垣牛の、首都圏での販路拡大を目的にした石垣牛流通協議会の設立総会が4日、東京都の都道府県会館で開かれた。精肉卸のニイチク(東京都、山田彰男社長)をはじめデパート、高級量販店、ホテル、通信販売業者など30団体で構成する。今後、行政やJAおきなわと連携しながら、フェア開催や統一マークの使用などで知名度向上や消費拡大に取り組む。

 会長にニイチク取締役の植村光一郎氏が就任した。副会長に、三越伊勢丹ホールディングスのグループ会社で、首都圏を中心にスーパーマーケットを運営するエムアイフードスタイル執行役員の笹英典氏が就いたほか、人形町今半、京王プラザホテル、ジュピターショップチャンネルなどの担当者が理事に名を連ねた。相談役に中山義隆石垣市長、顧問に普天間朝重JAおきなわ理事長が就く。

 設立総会前の発起人総会で植村氏は「これまでのノウハウを生かし、(石垣牛を)松阪牛に負けないブランド牛にしたい。価格の安定を図り、輸出を含めて石垣牛を育てていきたい」と話した。

 協議会は、観光需要の低迷で厳しくなっている現状を受け、首都圏に石垣牛を卸すニイチクが中心となって呼び掛けて発足した。