3打差2位、好発進 新垣、宮里 ダイキンオーキッドレディース第1日


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 2年ぶりとなるゴルフの第34回ダイキンオーキッドレディーストーナメントが4日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6561ヤード、パー72)で開幕した。国内女子ツアーの今年初戦。19歳の西郷真央が1イーグル、7バーディー、1ボギーの64で首位に立った。3打差の5アンダーの2位で宮里美香、新垣比菜、菊地絵理香、高橋彩華、山路晶、田辺ひかりの6人が追う。一昨年の前回大会を制した比嘉真美子は70で13位につけた。その他、県勢では1アンダーで大城さつきが20位、イーブンパーで上原彩子が38位、アマトップは同じく38位の新城莉李亜。2019年の全英オープン覇者の渋野日向子は71で回り20位発進となった。(賞金総額1億2千万円、優勝2160万円、出場108選手=アマ4、、観衆868人)

しっかり風を読み、会心

   地元の応援に「高ぶる」・宮里

1番ホール ティーショット後、笑顔を見せる宮里美香=4日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部

 八つのバーディーで好発進した宮里美香。5アンダーで初日から2位につけ「ここまでいいスタートは初めてと思う」と最高の滑り出しを見せた。

 この日最後の18番。パー5の3打目はグリーン横のガードバンカーから。ボールはきれいな放物線を描き、ピン近くにぽとり。バーディーにつなげた。

 2年ぶりの地元での試合でギャラリーの応援を受けてのプレー。「高ぶるものがあった。いいところを見せたかった」と自然と力がみなぎった。2番でボギーをたたいたが「まだ序盤」とすぐに切り替え、連続バーディーを奪って立て直した。

 最終ホールも直前の17番でスコアを落とした後だったが、観客席から見守られる中、3打目のアプローチを成功させ、「ギャラリーにしっかり見せられ、うれしかった」と笑った。

 三つのボギーはあったものの「しっかり風が読めた」とセカンドショットの感触が良かったことが結果につながった。バンカーからのリカバリーもさえていた。

 コロナ禍の中で「できるのはプレーを通して元気づけること。みんなに喜んでもらえたらと思う。優勝争いをしていきたい」と2日目以降もはつらつプレーで観客を沸かせる。 (謝花史哲)

 

気持ち乗り、のびのびプレー

   ショット、パットとも納得・新垣

18番ホール ティーショットを放つ新垣比菜

 前回大会2位の新垣比菜がプレッシャーを感じさせない、のびのびとしたプレーで好位置につけた。前日まで、これまでになく緊張があったというが、それがかえっていい力加減になった様子。ティーショットはしっかり振り切れ、アイアンもロングパットの距離感も「良かった」と17、18番を連続バーディーで締めくくり、一気に順位を上げてきた。

 オフの期間中、それまでやってこなかったウエート強化に取り組むなどしっかり課題に打ち込んだ。クラブも変え、ティーショットの飛距離が伸びるなど「打ちたい距離が打てるようになった」という。「フェアウエーが広いのでしっかり打てた」と気持ちも乗って7バーディー、2ボギーの結果につながった。

 「優勝したい大会の一つ。気持ちも入る」と待ちに待った2年ぶりのダイキン。トップは3打先を行き、同じスコアに6人が並ぶ。アンダーパーには実力者がひしめく。「みんなすごいスコアを出している。あすもビッグスコアを出すだろう。置いて行かれないよう頑張りたい」とさらに集中力を高めて2日目に挑む。