SDGs私たちができる140のこと 宜野湾高生がペット飼育法など発表


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 宜野湾高校(津留一郎校長)は2月25日、生徒一人一人が取り組んだプロジェクトを発表する「G1マイプロジェクトアワード」を同校で開催した。昨年6月からスタートした授業「総合的な探究の時間」の最終発表会だった。同校の1、2年生約480人が「LGBT(性的少数者)」や「古着の回収」など、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」に関連した140プロジェクトを各教室で発表した。生徒らは教室を移動しながら、関心のある発表を聞いた。

動物の正しい飼育方法についてのプロジェクトに取り組んだ2年の野原百可さん(右)と国仲愛那さん(左)=2月25日、宜野湾市真志喜の県立宜野湾高校

 2年3組の野原百可さん(17)と国仲愛那さん(17)はテレビや新聞の報道で、ペットの殺処分が多いことを知った。正しい飼育方法を伝えようとプロジェクト「わんにゃんHAPPY END」に取り組んだ。獣医師に殺処分の現状を聞いたり、殺処分ゼロに取り組む「おきにゃあわんネットワーク」の出前授業に参加したりして、制作した紙芝居を児童らに読み聞かせた。

 野原さんらは「殺処分を分かりやすい言葉に言い換えるのが難しかった。現在、デジタルの紙芝居の作成に取り組んでいる。完成したら小学校や児童クラブで発表する」と話した。

 2年1組の銘苅美音さん(16)、石川茉奈さん(17)、仲井間美優唯さん(17)、仲里怜華さん(17)、2組の伊波琉夏さん(17)は、授業に先生が遅れてくることに疑問を持ち、生徒が先生を評価するプロジェクトに取り組んだ。

 銘苅さんらは評価アンケートを実施した。結果、「分かりやすい」「生徒に寄り添っていてうれしい」など前向きな意見があった一方で、「自習ばかりでつまらない」「プロジェクターを使った授業が多く、眠くなる」など改善を求める意見も出た。取り組みの継続に向けて、アンケートの対象教科を増やす、結果について教員から意見を聞くなどを課題に挙げた。

 担当の與座秀哲教諭は「生徒らの学びに向かう姿勢が磨かれ、自分で考えて行動する生徒が増えた。授業を通して身に付けたことを生かし、地域のチェンジメーカーになってほしい」と期待した。