コロナワクチン沖縄で初接種、医療関係者らに 「痛みや違和感なかった」


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ワクチン接種を受ける職員=5日、琉球大学医学部管理棟

 医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの接種が5日、沖縄県内で始まった。西原町の琉球大学医学部管理棟の様子が報道陣に公開され、午後4時ごろ、琉球大学病院の医師らに接種が開始された。

 ワクチン接種を受けたコロナ専用病棟の根保愛看護師長は「痛みや違和感もなかった。日頃近くで患者さんと接するため、今回のワクチンによって多少の安心感がある」と語った。

 現在県内に届いているワクチンは7箱(1箱195瓶)。3日に県立北部病院、県立中部病院、琉球大学病院、浦添総合病院、県立南部医療センター・こども医療センター、4日に県立八重山病院へ1箱ずつ配送された。県立宮古病院には5日、ワクチン1箱が届いた。伊江村立診療所には、住民接種用のワクチンを保管する超低温冷凍庫(ディープフリーザー)が到着した。6日には渡名喜村役場にも届く予定。

 厚生労働省によると、遅くとも5月前半までには全国の医療従事者への2回分のワクチンの配送が完了する見込み。4月12日以降に高齢者の接種が始まるが、当面は医療従事者への接種と並行して進むことになる。