【宜野湾】沖縄県内の公立中学校の多くで6日、卒業式が開かれる。宜野湾市立真志喜中学校(根路銘敢(つよし)校長)では5日、3年生がリハーサルとして1年生を前に卒業式で歌う歌を披露した。新型コロナウイルスの影響で行事の中止が相次ぎ、学年を超えた交流の機会もほとんどなかったため、特別に機会を設けた。
卒業式の当日は感染対策のため、在校生は出席しない。
体育館で行われたリハーサルでは、3年生約300人がゆずの「栄光の架橋(かけはし)」を歌い、1年生から拍手が湧き起こった。
1年の篠原心音(みお)さん(13)は「練習の成果を聞き、感動した。私たちもまとまって頑張ることができる学年になりたい」と話した。
3年の一色南都(なつ)さん(15)は「思い出を残せるよう、生徒と先生方が協力して頑張った。大変な1年間だったからこそ学ぶことも多かった」と語った。坂上千畝(ちうね)さん(15)は「1年生には普通に暮らせることのありがたさを感じて、(中学校生活を)有意義に過ごしてほしい」と望んだ。
根路銘校長は「卒業生から後輩へエールを送り、たすきをつなぐ場になった」と振り返った。