部活の高2死亡、調査チームが報告書提出 「厳しい指導」内容を遺族と精査へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
イメージ写真

 沖縄県立高校の運動部主将を務める2年の男子生徒が自ら命を絶った問題で、弁護士と公認心理師で構成する調査チームは5日、詳細調査の報告書を県教育委員会に提出した。県教委は遺族と内容を調整した後、報告書を公表する。

 学校が実施した基本調査では、生徒が部活動顧問から日常的に厳しく叱責(しっせき)されていたことが判明した。県教委は「事案の背景に部活動の指導が疑われる」として、詳細調査に移行。第三者による調査チームが部活生や顧問、遺族などに聞き取りし、詳細な原因を調べていた。

 遺族によると、生徒は顧問から「主将をやめろ」「部活をやめろ」と日常的に厳しく叱責されていたほか、大会で好成績を収めた際も「まぐれだ」と言われていた。生徒が亡くなった後、校長と顧問は「指導に問題があった」として、遺族に謝罪した。