キングス 後半の猛攻で勝利 クーリー、エバンスの2本柱がゴール下で強さ 横浜に84―72 第42戦


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琉球―横浜 第3Q、リバウンドを競るキングスのジャック・クーリー(左)=7日、沖縄市体育館(喜瀬守昭撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは7日、沖縄市体育館で横浜ビー・コルセアーズ(東地区8位)と今季第42戦を行い、84―72で勝利した。

 前半は競り合って42―42で折り返した。後半は出だしから猛攻を仕掛け、ゴール下からの得点などで徐々に差を広げた。4連勝で通算成績を32勝10敗とし、西地区首位を維持。2位三河が勝利し、地区優勝へのマジックナンバーは一つ減り「14」となった。次戦は20、21の両日、同体育館で広島と対戦する。 (大城三太)

 ジャック・クーリーとドウェイン・エバンスのゴール下での強さが光り、激しく追いすがる横浜を退けた。チーム全体で絶好調だった3点シュートが、この日はことごとくゴールに嫌われた。成功率50%だった6日の試合とは対照的に、入ったのは25本中5本。

 横浜は連敗を阻止しようと、前半から牙むき出しの激しいプレスで攻守を展開した。それでも、頼れるクーリーが19リバウンド30得点と息巻く活躍を見せた。「チームメートからの信頼を裏切らないようにいつもプレーしている」と気を吐いた。同じくエバンスも躍動し、攻めの軸としてチームの期待に応えた。

 同点で折り返した後半、別のスイッチが入ったように出だしから猛攻を仕掛けた。並里成がドリブルで切り込み、得意のドライブで得点。流れを変えるプレーでリズムをもたらした。意表を突くパスもエバンスらに供給して持ち味を発揮。「冷静にプレーできていた。一人一人が集中できていた」とチーム力を誇った。

 この日のMVPに輝いたクーリーは「残りの試合一つ一つを大事にしたい。リーグ一のハードワークを体現できるようにする」と気の緩みを少しも見せなかった。


▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、1459人)

キングス 32勝10敗
84―72(19―21,23―21,20―12,22―18)
横  浜 14勝28敗

 【評】3点シュートが不調ながら、長身の外国人選手がリバウンドでゴール下を支配し得点を重ねた。両チームとも激しい守備からファウル数が増え、フリースローの精度も勝敗を分ける一因に。キングス4本ミスに対し、横浜は11本失敗と差がついた。

◆タフな試合勝ちきれた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 タフな試合で勝ちきれたのは良かった。やるべきことに集中できた。インサイドへ効果的に攻めていこうと話していた。クーリーがリバウンドをよく取ってくれた。マジックは意識していない。目の前の試合を戦っていく。

◆最後の最後でやられた

 カイル・ミリングHC(横浜)の話 昨日は最初で20点以上の差をつけられたが今日は第1Qはリードし、とてもいい試合になった。しかし、最後の最後でやられた。フリースローで差がついた面もある。クーリーの対策をしていたが結果がついてこなかった。