ダイキン女子ゴルフ最終日 川満10位 悪天候のラウンド乗り切り「弾みに」


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1番ホール セカンドショットを放つ川満陽香理=7日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部(又吉康秀撮影)

 強く打ち付ける雨の中で始まった最終ラウンド。初日の52位から15位まで順位を上げてきた川満陽香理が我慢のゴルフで前半をイーブンで堪え忍ぶ。小降りになった後半の11番でバーディーを奪うと「元気が出た」と勢いづき、終盤にも伸ばした。この日2アンダーにまとめ、県勢トップの位置まで駆け上がった。

 昨年8月に6年ぶりにコーチを付け、スイングの改造を図ってきた。新たに取り組んできたフェードボールも「扱えるようになってきて、今回は効果的に使えた」と、さらなる成長へのきっかけをつかんだ。

 4日間を通じてパー5のロングホールで意欲的に攻めた。初日こそ振るわなかったが、2日目以降、バーディーを量産。フェードボールも生かした。締めくくりの18番も正確な3打目でピン手前4メートルに運び、バーディーで締めた。

 悪天候のラウンドで70以下で回ったのは川満を含め7人だけ。タフなゲームを乗り切り「とても弾みになった」と今シーズンの躍進を誓う。コロナ禍で「いつも通りにいかないこともある中、誰かのためにではないが、ハッピーになるならこれからも優勝を目指していきたい」。プロ入り10年目を迎え、新たな気持ちでツアーに臨む。
 (謝花史哲)


 ゴルフ国内女子ツアーの今年初戦、第34回ダイキンオーキッドレディーストーナメント最終日は7日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6561ヤード、パー72)で行われ、22歳の小祝さくらが3位から5バーディー、1ボギーの68で回り通算14アンダー、274に伸ばして通算3勝目を挙げた。年をまたいで統合された今シーズンでは昨年9月以来の2勝目。賞金2160万円を獲得した。15位から二つスコアを伸ばした川満陽香理、9位スタートで72で回った新垣比菜が県勢トップの通算7アンダーで10位に入った。宮里美香は15位、2連覇に挑んだ比嘉真美子は20位、上原美希は40位、山城奈々は54位。新城莉李亜は59位でベストアマチュアの表彰を受けた。首位から71だった森田遥が1打差の2位。70で回った田辺ひかりが通算12アンダーで3位だった。(出場62選手=アマ1、観衆837人)