米軍シュワブ、日本負担でボウリング場 防衛省「辺野古建設関連で」


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新基地建設工事が進められる米軍キャンプ・シュワブ沿岸=2020年12月

 【東京】名護市辺野古の新基地建設に関連し、防衛省は8日、米軍キャンプ・シュワブ内でボウリング場やダンスホールを整備する方針を明らかにした。2019年3月に土地の造成工事の契約をしており、契約金額は約4億5千万円だ。

 在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)を巡っては、かつて米軍施設内のゴルフ場やボウリング場など安全保障上必ずしも必要でない娯楽施設の整備に使われたことが批判を浴び、日米合意で必要性を精査することとなった経緯があり、議論を呼びそうだ。

 一方、防衛省によると今回のボウリング場やダンスホールの整備は「在日米軍の再編事業に伴うシュワブ内の既存施設の再配置」だという。地元負担の軽減を目的に日米両政府が2006年に合意したロードマップに基いたもので、再編対象の施設は明示がない限り日本側の負担で整備するものだと説明した。

 また、必要な施設のみを整備する思いやり予算とは支出の根拠が異なることから、問題ないとの認識を示した。
 両施設の建物工事費や着手時期は未定としている。