沖縄2月の景況、過去最低の全国40位 倒産は2件


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(資料写真)

 帝国データバンク沖縄支店は9日、2月の県内景気動向調査を発表した。県内企業の景気DI(業況判断指数)は34.3で前月から横ばいとなったが、都道府県別の順位は前月の20位から40位に下落した。同支店によると、県別順位は統計を取り始めた2011年9月以降、過去最低となった。

 調査はインターネットで実施し、66社から回答を得た。同支店は県独自の緊急事態宣言発出や、プロ野球キャンプが無観客開催となったことで経済効果が薄れたことが要因と分析した。

 一方で、ワクチン接種のスケジュールが公表されたことなどから「観光経済の持ち直しが期待できるとの声もある。先行き不透明感は弱まり、経済活動の再開による期待感は高まっている」との見解を示した。

 同支店が同日発表した県内企業倒産集計によると、2月の倒産件数は前年同月と同じ2件で、負債総額は前年同月比95.9%減の2000万円だった。倒産したのは、リサイクルトナーカートリッジ卸業者のオーシャンサプライ沖縄(浦添市)と関連会社で、倒産の主要因は販売不振だった。