「怖くてどきどきする」聴覚の限界に迫る騒音・・・上大謝名で122デシベル 普天間・伊江にF35が連日飛来


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着陸体勢に入るF35B最新鋭ステルス戦闘機=9日午後2時21分、宜野湾市の米軍普天間飛行場(大城直也撮影)

 【宜野湾・伊江】米軍岩国基地(山口県)所属とみられる外来のF35B最新鋭ステルス戦闘機4機が9日、宜野湾市の普天間飛行場へ飛来した。県によると、着陸した午後3時4分、上大謝名公民館で最大122.3デシベルの騒音が発生した。F35は同日、伊江村の伊江島補助飛行場で離着陸訓練も実施した。普天間飛行場の飛来と伊江島の訓練は8日に続き2日連続。

 120デシベルはジェットエンジン直近の音に匹敵し、人間の聴覚の限界に迫るとされる。市には「怖くてどきどきしてしまう」といった苦情が、午後5時半までに13件あった。離陸時、基地に隣接する小中学校のグラウンドで野球やサッカーの練習をしていた子どもたちは、練習を中断し耳をふさぐなどしていた。

 F354機は、普天間飛行場へ午後2時すぎ~同3時すぎに着陸。午後3時半すぎ~同4時ごろ離陸し、うち2機が午後4時半ごろ再び着陸し、午後5時すぎに離陸した。伊江島では夜間の訓練もあった。

 市は9日、外来機が飛来しないよう米側に申し入れることを沖縄防衛局に依頼した。普天間飛行場では同日、常駐機が航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の時間外である午後10時を超える夜間飛行もあった。