経済

畑の異常をスマホに通知 KDDI系企業、沖縄で実証実験、温度など見回りゼロに

「てるちゃん」を導入するマンゴー農家、サンフルーツ糸満の山城裕樹さん=9日、糸満市

 KDDIウェブコミュニケーションズ(東京都)はこのほど、畑の温度や湿度、照度の異常を検知して、農家に通知する農作業支援通知システム「てるちゃん」の全国販売を開始した。2018年から、地方創生プロジェクト「Cloud ON OKINAWA」の一環で糸満市内の農家で実証実験を始め、IT活用による農作業の効率化が認められた。低価格で機能もシンプルなため、小規模農家でも導入しやすいシステムとなった。

 「てるちゃん」は温度などを測定する小型センサーを、畑やハウスの電波が届く場所に設置する。設定した温湿度を超えると、自動で農家に電話やメールで通知する。電話やスマホ画面上で常時、温湿度を確認することもできる。

 18年6月から19年8月まで、県内の小菊農家とマンゴー農家の計5農家で実証実験を行った。小菊畑の電照切れを通知する仕組みを導入したことで、小菊農家が電照確認のため毎月6~7時間かかった深夜の見回りは、ゼロになった。マンゴー農家は、温度確認に要したハウス内の移動時間が、45%削減した。

 糸満市でマンゴーを生産する「サンフルーツ糸満」の山城裕樹さんは、「ハウス内の温度が36度を超えるとマンゴーが日焼けしやすく、傷物扱いになる。センサーを設置することで、すぐに異常を知らせてくれて、早急な対策が打てる」と話す。これまで「長年の勘」で温度管理を行ってきたところ、システム導入で誰でも簡単に温度や湿度が確認できるという。

 センサーとルーター1セットは2万4750円(税込み)で、システム料は月990円(同)。畜産施設の温湿度管理にも使える。申し込みは下記URLから。

https://www.tel-chan.com/



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