13日にOSP年次フォーラム 登壇者の露木さんに聞く「気候変動の危機を知って」


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 沖縄県内の企業・団体が連携してSDGs(持続可能な開発目標)推進を目指す「OKINAWA SDGsプロジェクト」(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)は13日午後1時から、1年間の活動を振り返り来年度の活動を考える年次フォーラムを那覇市の琉球新報ホールで開く。これまで以上に若い世代も一緒に活動しようと、特別講演に環境活動家の露木しいなさん(20)を招く。「気候変動の危機を知ってほしい」と慶応大を休学して中高生への講演活動を続ける露木さんに聞いた。

OSP年次フォーラムで特別講演する環境活動家の露木しいなさん(提供)

 

 Q.横浜市出身で公立中学校に通った後、インドネシアにある世界一エコな学校と呼ばれる「グリーンスクール・バリ」の高校を卒業した。学んだことは。 

「何かを始めるのに大人になるのを待たなくていいということ。同級生が働き掛けて地域の法律を変え、そんなことができるんだと思った。社会が変わるのはシステムの変化と個人の変化がかみ合ったとき。自分が一番貢献できるのは消費者として選択を変えることだと考えた」

 

 Q.大きな環境問題を前に「自分一人が努力しても変わらない」といった諦めを持つ人もいる。

 「自分の行動に意味があるかどうかはやってみなければ分からない。効果がすぐに見えるものと時間がかかるものがあり、死ぬまで分からないかもしれない。自分には見えていない効果があるかもしれないし、意味のないことは絶対にないと思っている」

 

 Q.各地での講演の手応えは。

 「親に相談して自宅を持続可能な電力に変えたという子、お菓子の包装を変えてほしいと企業に電話したいという子もいた。行動すれば変わるという希望が伝わったのでは。13日もエネルギーを届けたい」
  (聞き手 黒田華)

 

 OSP年次フォーラムは参加無料だが申し込みが必要。オンライン配信もある。詳細、申し込みは特設サイト(左記QRコード)から。問い合わせはOSP事務局(琉球新報社内)(電話)098(865)5213(平日午前9時半~午後5時半)。

▼沖縄らしいSDGsとは? OSP年次フォーラム 13日、琉球新報ホール