沖縄の社長年齢、全国平均より0.8歳低い59.3歳 30年で7.8歳高齢化、上昇率は3位 帝国データ調べ


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 帝国データバンク沖縄支店は9日、2020年の社長の年齢分析調査結果を発表した。県内企業の社長の平均年齢は前年比0.2歳上昇の59.3歳で、全国で4番目に低かった。全国平均は60.1歳で、沖縄は0.8歳低かった。一方、調査が始まった1990年と比較すると7.8歳上昇し、上昇比率は全国で3番目に高かった。

 調査は県内7627社を対象に実施した。業種別では建設業の60.5歳が最も高く、製造業の60.2歳、運輸通信業の59.7歳と続いた。業歴別では「30~50年未満」は62.7歳、「50~100年未満」は61.6歳となり、県平均を上回った。

 同支店が20年に実施した後継者不在率の調査では、沖縄は4年連続全国1位となっている。

 同支店は「社長平均年齢の上昇は、年齢に関係なく第一線で活躍し続ける社長が多いことを示す半面、事業承継の観点では課題の一つになり得る」と分析した。