30分で完売も おきなわ彩発見第3弾 「県民の外出意欲高まっている」


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おきなわ彩発見のチラシを配るJALグループの社員=10日、那覇市久茂地

 沖縄県民の県内旅行を促進する「おきなわ彩発見キャンペーン」第3弾が10日、始まった。開始30分で販売終了する事業者も出るなど、大きな反響を呼んだ。

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると、午前10時から専用ウェブサイトで66事業者の情報を公開した直後、アクセスが急増。午後4時の時点で13事業者が販売を終了し、販売を一時停止した事業者も23社いた。担当者は「第1、2弾の実施があったため、県民が事業を認知し、利用につながったのだろう」と述べた。

 2時間で販売を終了した国際旅行社(那覇市)の担当者は「販売が始まったと同時にかなりの問い合わせが来た。正午以降、予約を断るぐらいの状況になった」と話した。沖縄ツーリスト(那覇市)が発売した沖縄本島内のホテルプランは30分で完売。来週には離島のプランの販売を開始する。担当者は「春めいた天気や春休みも重なり、県民の外出意欲が高まっている」と話す。

 沖縄地区JALグループの社員ら約100人は、販売開始前の午前8時、那覇市久茂地で旅行商品のチラシなどを配った。JALJTAセールスが離島の航空券と宿泊、空港売店の利用券をセットにしたプランなどを販売し、売れ行きは好調だ。日本トランスオーシャン航空の糸数寛執行役員は「短期決戦に集中して頑張りたい」と話した。

 県観光政策課の担当者は「ここまでの反響は予想していなかった。最大瞬間風速を記録したようだ」と驚きを隠さない。予算の追加については未定とし「まだ販売している小規模事業者もいる」と呼び掛けた。