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コロナ下での安心・安全な運航を議論 クルーズ船社らが対策紹介 那覇


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
安全なクルーズ船の運航について語るクルーズ船関係者ら=11日、那覇市松尾のホテルコレクティブ

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は11日、沖縄クルーズカンファレンス2020を那覇市のホテルコレクティブで開いた。「安全・安心なクルーズ船受け入れ」をテーマにしたパネルディスカッションでは、国内クルーズを運航する船社や港湾関係者が登壇し、安全なクルーズ運航について議論した。

 新型コロナウイルスの感染拡大により国際クルーズの受け入れは停止しているが、国内では運航が始まっている。感染症対策マニュアルを策定し、日本海事協会(NK)から認証を得たクルーズ船社が運航できる。

 「にっぽん丸」の運航を再開している南船三井客船は、船社として実施する感染対策や課題を紹介した。再開に当たって定員400人の船を300人に限定し、朝のビュッフェなどセルフサービスやイベントは中止としている。

 感染対策により船内でのエンターテインメントが制限されることから、小出文隆取締役は「クルーズの楽しさを損なわないため、新しい楽しみ方を開発しないといけない」と話した。

 クルーズ船の受け入れを2020年11月に再開した清水港(静岡県)の取り組みについて、静岡市経済局海洋文化都市推進本部の鈴木高美ウォーターフロント振興担当課長が説明した。

 寄港予定の船で感染者が出た場合、清水港ではガイドラインに従い感染者のみを地域の病院で受け入れる。濃厚接触者は船社で対応してもらう。ただし、医療現場が逼迫(ひっぱく)している場合など状況次第で、クルーズ船の入港を断ることがあるとした。

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