【渡名喜】渡名喜島に新たなお土産が誕生した。島の野草・ハマボウフウとチーズ入りの「島ハーブスコーン」、島の特産品で有名なもちきび入りの「もちきび黒糖スコーン」の2種類だ。開発したのは地域おこし協力隊の細野桃子さん(29)で、昨年から同村観光協会に所属している。
特産品の開発業務を主に担当しており、那覇市のトックリキワタ珈琲店監修の下、渡名喜村生活改善グループと共同で開発を進めた。同店で売られているオリジナルのスコーンを元にアレンジし直し、もちきび入りスコーンは黒糖味に変更。ハマボウフウが入ったスコーンは完全に島独自の商品として考案した。当初は長命草とハママーチも含む案だったが、他の島にはなく渡名喜島で自生している貴重なものとしてハマボウフウに絞られた。
細野さんは「焼き加減や気温、湿度によって生クリームの量を調整するのが難しかった。でも、スコーンが何か初めは分からなかったおじぃやおばぁと相談しながらここまで作り上げられたのはすごくうれしい」と振り返った。「渡名喜島の特産品が詰まったスコーンをたくさんの人に食べてもらいたい」と販売への意気込みを語った。
スコーンは観光案内所内で9日から販売されている。観光協会ホームページでもオンラインでの販売を開始予定。問い合わせは渡名喜村観光協会(電話)098(996)3758。
(刑部結通信員)