航空自衛隊那覇基地からの泡消火剤流出事故で、那覇市は11日、同基地内で調査を実施した。空自が基地内の水路から回収した消火剤を含む水約6千リットルのうち、1リットルを市が持ち帰った。有害性が指摘される有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)が含まれているかを分析する予定。空自も今後、回収した水の分析を予定している。
市は泡消火剤が飛散した保育園の駐車場でも土壌を採取。PFOS、PFOAの含有について分析する。
空自はPFOSを含む消火剤を非PFOS薬剤へ交換した後の圧力試験で、PFOSを含まない方が流出したと説明していた。一方で、琉球新報が現場で採取した消火剤からはPFOSが検出された。市は11日、空自に事実確認と説明を求める要請書も手渡した。
基地内の調査には県も同行。市と県は、航空自衛隊那覇基地から海に流れ出す排水口付近の、水の分析も予定している。