即興画に躍動感 きょうから片岡鶴太郎展 浦添市美術館


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
キャンバスに即興でシーサーを描く片岡鶴太郎さん=12日午後、浦添市美術館

 芸人、俳優、画家、書家など多彩な「顔」を持つ、片岡鶴太郎さんによる展覧会「画業25周年・芸能生活45周年記念 片岡鶴太郎展 顔―faces―」の開幕を前に、片岡さんが12日、浦添市美術館で絵画の制作過程を即興で披露した。モチーフにしたのは沖縄のシーサー。片岡さんはシーサーを食い入るように観察し、筆を走らせ躍動感あふれる姿を描き出した。2作品を仕上げ「沖縄の守り神であるシーサーからもらったエネルギーを作品に投影した」と語った。

 片岡鶴太郎展は琉球新報社と「片岡鶴太郎展 顔―faces―実行委員会」が主催し13日から同美術館で開幕する。4月18日まで。日本の「顔」の富士山やツバキを題材にした約120作品のほか、即興で制作した絵画も展示される。

 片岡さんは「首里城の焼失に新型コロナウイルスの発生が加わり、沖縄の人々は二重の苦しみを強いられている。しかし、沖縄の方々は自然の恵みをたくさん受け、負けずにがんばっている。この地で展覧会が実現できてうれしい」と話し、多くの来場を呼び掛けた。

 

【関連記事】

多彩な「顔」多様な技法で 軌跡たどる130点 片岡鶴太郎展始まる 浦添市美術館