卒業祝いの思い出に島一周クルーズ 伊江中生や保護者ら村フェリーで企画


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 【伊江】伊江島と本部間を就航する「フェリーいえしま」で6日、島を1周するクルージングが実施された。乗船したのはこの日卒業式を終えたばかりの伊江中学3年生とその保護者や家族ら。

フェリーで伊江島1周卒業記念クルージングをする伊江中73期生とその家族=6日、「フェリーいえしま」内

 「コロナによる行事の縮小や大会などの中止で、思い出もあまりつくれなかった。このクルーズで最後の思い出をつくってほしい」と村PTAが企画した。昨年、船舶運航100周年を迎えて実施した伊江村船舶運航事業の一環でもある。

 フェリーは東周りで進み、普段は見ることのない島の北海岸や西海岸の景色を生徒や家族らは堪能。カメラに収める姿が見られた。島の北側からは島のシンボルである城山が見えなくなった。途中クジラと遭遇。背びれが見えると歓声が上がった。

 就航中、卒業生は船内での余興を楽しんだ。上地亮緯(ろい)さんと、内間新さんの体を張ったコントや3年生担当の先生らのアカペラでの卒業ソングの披露など、楽しいひと時を過ごした。また、卒業生から先生方へオリジナルの感謝状も贈られた。

 司会を務めた八巻愛波(あろは)さんと与那城しちりさんは「会も盛り上がり、とても楽しく、いい思い出になりました」と笑顔で話した。約2時間の遊覧で、多くの思い出を乗せて伊江港へ入港した。

 卒業生の山城建次さんは「このような貴重な体験をさせてくださりありがとうございます。私たちはこの体験を忘れず、伊江島に貢献できる人になれるよう高校に行っても頑張ります」と感謝の言葉を述べた。

 (知念光江通信員)