フェリー那覇ー鹿児島航路で屋久島の寄港回数減へ 4月から隔週金曜日発に


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 マルエーフェリー(鹿児島県奄美市)はこのほど、那覇から奄美群島を経由して鹿児島に向かう鹿児島航路の上り便で実施している屋久島寄港について、2021年度の計画を発表した。新型コロナウイルスの影響による利用客減少もあり、これまで4日に1回程度あった運航を2週間に1回(隔週金曜日発)とし、4~11月の8カ月間を運航期間とする。

 屋久島への寄港は国交省の「旅客活性化モデル地区事業」として、18年3月に始まった。世界自然遺産登録が見込まれる奄美、徳之島、沖縄本島北部と、屋久島を直航便で結び、観光需要を高める実証実験として実施している。

 現在は「フェリー波之上」の上り便に限り、乗船4日前までに予約を受け付け、屋久島の宮之浦港に寄港している。同社によると、周知不足や感染症の影響、世界自然遺産登録の延期などで利用は伸び悩み、20年12月までに133回寄港し、1296人の利用にとどまっている。

 21年度は乗船人数が比較的多い金曜日に固定し、利用者数の増加につなげたい考え。

 沖縄支店の担当者は「午前7時に那覇港を出ると、翌朝午前4時半には屋久島に到着し、そのまま登山することもできる。ぜひ多くの人に利用してほしい」と話した。

 屋久島寄港のフェリーへの問い合わせは同支店(電話)098(861)1886まで。