琉球新報社 
駅伝の阿久根市長旗九州選抜高校大会（第31回男子・第28回女子）が14日、鹿児島県の阿久根総合運動公園陸上競技場を発着点に行われ、19チームが出場した男子（７区間、42・１９５キロ）で県代表の北山が２時間８分58秒で３位に入った。３区（８・１０７５キロ）を走った上原琉翔は24分０秒で区間賞を獲得した。女子（５区、21・０９７５キロ）の那覇西は１時間24分47秒で16位だった。
【男子】
▽総合成績 （１）鳥栖工２時間６分19秒＝大会新（２）九州学院２時間８分02秒（３）北山（嘉数純平、宮里洸、上原琉翔、大仲竜平、前原颯斗、志良堂清琉、森山摩周）２時間８分58秒
〈区間成績〉
▽１区（10キロ） （１）西（宮崎日大高）30分16秒（５）嘉数30分23秒
▽２区（３キロ） （１）笠原（鳥栖工）８分30秒（５）宮里８分34秒
▽３区（８・１０７５キロ） （１）上原24分00秒
▽４区（８・０８７５キロ） （１）山田（鳥栖工）24分32秒（６）大仲25分38秒
▽５区（３キロ） （１）西坂（鳥栖工）８分48秒（９）前原９分11秒
▽６区（５キロ） （１）チェボティビン・サイラスキプラガット（福岡第一）14分25秒（８）志良堂15分21秒
▽７区（５キロ） （１）深堀（鳥栖工）15分04秒（５）森山15分51秒
【女子】
▽総合成績 （１）神村学園１時間８分01秒＝大会新（２）北九州市立１時間９分52秒（３）小林１時間10分14秒（１６）那覇西（伊波澪、上原麻梨楠、中地美咲、仲座美琴、仲間郁舞）１時間24分47秒
〈区間成績〉
▽１区（６キロ） （１）久保（神村学園）18分56秒（１６）伊波22分51秒
▽２区（４・０９７５キロ） （１）田島（神村学園）13分31秒（１６）上原17分19秒
▽３区（３キロ） （１）西川（神村学園）９分22秒＝区間新（１６）中地11分36秒
▽４区（３キロ） （１）柳楽（筑紫女学園）９分37秒＝区間新（１６）仲座12分45秒
▽５区（５キロ） （１）上野（神村学園）16分10秒（１６）仲間20分16秒
嘉数、宮里 流れつくる 上原で一時トップに
主将の宮里洸から３位でたすきを受けた３区（約８キロ）の上原琉翔がトップに躍り出て区間賞を獲得した。大会歴代でも３位となる走りで引っ張り、チームは目標の２時間10分台を上回るタイムを記録した。九州の強豪との競り合っての結果に上原は「大きな自信になった」と胸を張った。
12月の全国高校駅伝での２時間７分31秒の県高新に次ぐ、県高校歴代２位の記録だった。都大路から３年生が２人抜けた新チームで初めて臨んだ県外レース。試験的に区間配置を変え、県外大会で初めて走るメンバーもいる中で、目標より１分以上も速い十分過ぎる結果だ。
原動力になったのは最長10キロの１区を務めた嘉数純平。本来はエース上原の区間だが、起用に応えて先頭集団に食らつき、団子状態で２区へ。トップと７秒差の５位で会心のスタートダッシュだった。
２区宮里が順位を上げ、上原が「嘉数からいい流れが来ている」とアップダウンの激しい難所で粘りを見せ、４区以降も簡単には落とさなかった。宮里は「去年よりも力が付いてきた。しっかり全国と戦うために満足せずにレースで強さを出せるようにしたい」と９カ月後の都大路での戦いを明確にイメージする。胸の内にあるのは向上心だけだ。
