「やっと会えた」加藤登紀子さん沖縄公演 泡盛楽しみ17曲 コロナで昨年12月から延期


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「百万本のバラ」を歌い上げ、観客を包み込むように笑顔を見せる加藤登紀子さん=14日、沖縄市のミュージックタウン音市場

 【沖縄】シンガー・ソングライターの加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート」(主催・琉球新報社、ミュージックタウン音市場、共催・沖縄市)が14日、沖縄市のミュージックタウン音市場であった。当初は昨年12月の開催を予定していたが、新型コロナの影響で延期となっていた。

 情熱的な赤と黒のドレス姿でステージに立った加藤さんが「やっと皆さんに会えた」と笑顔を見せると、会場には拍手が鳴り響いた。加藤さんは来場者と一緒に泡盛を楽しみながら、全17曲を歌い上げた。

 「Never give up tomorrow」で幕を開け、「島唄」や「知床慕情」ではアコースティックギターを奏でながら円熟味ある歌声で観客を魅了した。中盤では新型コロナ感染者や医療従事者など一番苦しんでいる人々に届くように願いを込めて作った「この手に抱きしめて」をしっとりと歌い上げた。

 後半は故郷を思い作った「遠い祖国」などで観客の涙を誘った。クライマックスは代表曲「百万本のバラ」「アッチャメー小」で会場を盛り上げ、締めくくった。