沖縄県、糸満・米須の土砂採掘届け出受理へ 30日以内に措置命令を判断


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沖縄県庁

 沖縄県糸満市米須で土砂を採掘しようとする業者が自然公園法に基づいて県に開発を届け出ている件で、県は週内にも業者の届け出を受理する見通しだ。自然公園法に基づいて中止やその他の景観保全を求める場合、届け出の受理から30日以内に判断し、措置命令を出さなければならない。

 この鉱山からは沖縄戦戦没者とみられる遺骨が見つかっており、慰霊碑なども近いことから、反対する声が上がっている。名護市辺野古の新基地建設に向けて沖縄防衛局は新たな採取候補地に糸満市など本島南部地区を加えようとしている。

 遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は(1)沖縄防衛局は南部地区からの土砂採取を断念すること(2)玉城デニー知事は業者に採掘の中止命令を出すこと―などを求め、3月1~6日にハンガーストライキを実施した。