スマホで交通チケット「MaaS」沖縄全域に拡大 離島も追加、経路検索導入


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沖縄Maasの新たなサービス追加を発表する沖縄Maas事業連携体の関係者ら=17日、那覇市安次嶺の沖縄都市モノレール本社

 沖縄MaaS事業連携体(代表会社・沖縄都市モノレール)は17日、IT(情報通信技術)を使った観光交通の利便性を高める「沖縄MaaS(マース)」実証事業について、第2弾のサービスを始めたと発表した。

 沖縄MaaSは昨年12月に始まった。本島内のモノレールやバス、観光施設などのチケットをスマートフォンで購入、利用できる。17日からは、利用可能範囲に離島を追加して沖縄全域に広げるほか、目的地までの経路検索ができるようになった。参加事業者が増え、利用できる機会が広がった。

 交通事業者21社と、観光施設など8施設が参加している。イーアス沖縄豊崎や、浦添地域など4施設・地域で使えるクーポンも購入できる。経路検索機能では、目的地までの所要時間や利用する交通機関が分かる。

 利用した交通機関で忘れ物をした場合、MaaSのサポートセンターに連絡すると各事業者への忘れ物確認ができるサービスも始める。

 同事業連携体代表会社の沖縄都市モノレールの美里義雅社長は「スマホ一つで完結できる便利な仕組みだ。沖縄MaaSが便利に使えるよう、今後も実証事業に取り組んでいく」と話した。