与那国島に「電子戦」専門部隊の配備を検討 防衛省 沖縄県内で3カ所目


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 【東京】防衛省が、電磁波を使って相手のレーダーや通信を妨害し無力化する「電子戦」の専門部隊を与那国島に配備する方向で検討していることが18日、分かった。県内では2022年3月までに、陸上自衛隊の那覇駐屯地と知念分屯地(南城市)に配備することが決まっており、与那国島が決まれば県内で3カ所目となる。

 軍事力の増強を続ける中国を念頭に、南西諸島の防衛力強化を進める。

 防衛省は与那国島への電子戦部隊配備も視野に入れ、22年度予算案で宿舎の整備費用として4億円を盛り込んでいる。

 湯浅悟郎陸上幕僚長は同日の会見で、22年度以降の配備計画は検討中とした上で、電子戦部隊は今後の戦いに「不可欠な要素」だとの認識を示した。「第一列島線に置くのは当然のことだ」と述べ、今後さらに南西諸島の防衛拠点への配備を検討する考えを示した。